黄金スペックが合わない人に|23〜24mm中厚ラケット徹底解説

  • 「黄金スペックは楽だけど、飛びすぎてアウトが増える
  • 「薄ラケは安心できるけど、今度はパワー不足でしんどい」

そんな悩みを抱えるプレーヤーに試してほしいのが、フレーム厚23〜24mmの中厚ラケットです。
飛びすぎを抑えつつ、十分なパワーも残してくれる“ちょうどいいバランス型”。

この記事では、中厚ラケットの特徴やおすすめモデル、さらにストリングセッティングのポイントまで解説します。

中厚ラケットの定義と特徴

中厚ラケット(23mm-24mm)の定義は下記の通りです。

  • フレーム厚:23〜24mm前後

  • 黄金スペック(25〜26mm厚)より飛びすぎず、薄ラケ(20〜21mm厚)よりもパワーがある

  • 98-100インチのラケットが主流

飛びとコントロールのバランスが絶妙で、厚ラケほど楽ではなく、薄ラケほど繊細でもない、中間スペックなのが特徴です。

黄金スペックが「飛びすぎる」と感じる人にフィットするポジションです。

中厚ラケットがおすすめのプレーヤー

中厚ラケットがおススメのプレーヤーは下記のとおりです。

  • 黄金スペックでアウトが多くなる人

  • 薄ラケではパワー不足を感じる人

  • ラリーを安定させたい中級〜上級プレーヤー

  • ストロークもボレーも両立させたいオールラウンダー

おすすめ中厚ラケット(23〜24mm厚)5選

あまりラインナップの多くない中厚フレームですが、ここからはそんなフレーム厚23mmのラケットを5つ紹介します。

① Yonex Percept 100(コントロール系)

  • フェイス:100平方インチ

  • 重量:300g

  • バランス:320mm

  • フレーム厚:23mm

  • 系統:コントロール系
    柔らかい打感と精密なコントロール性が魅力。黄金スペックの飛びすぎに悩む人に向く。
    球持ちがよく、スイングに素直に反応してくれるため、狙ったコースに打ち込みたいストローカーにおすすめ。ラリーを丁寧に組み立てたい人に最適。

② Head Speed MP(スピン寄りオールラウンダー)

  • フェイス:100平方インチ

  • 重量:300g

  • バランス:320mm

  • フレーム厚:23mm

  • 系統:スピン+バランス型
    スピン性能と操作性を兼ね備えた定番モデル。黄金スペックよりも飛びすぎず、スピンショットでラリーを優位に進めたい人にぴったり。
    16×19のオープンストリングパターンと振り抜きの良さで、自然にボールに回転がかかる設計。攻守両面で安定感があり、スピード感とスピンを武器にしたいプレーヤーに最適。

③ Babolat Pure Strike 100(コントロール寄りパワー系)

  • フェイス:100平方インチ

  • 重量:300g

  • バランス:320mm

  • フレーム厚:23mm

  • 系統:コントロール寄りパワー系
    飛びすぎない黄金スペック」と評されるモデル。攻撃的なストローク派に人気。
    打球が直線的に伸びやすく、ライジングや速い展開で強さを発揮。相手を押し込みながらラリーを支配したいプレーヤーに向いている。

④ Dunlop CX 400 Tour(コントロール寄りパワー系)

  • フェイス:100平方インチ

  • 重量:300g

  • バランス:320mm

  • フレーム厚:23mm

  • 系統:コントロール寄りパワー系
    一般的なCXシリーズのイメージよりもしなり感は少なく、やや硬めで直線的な打球感。
    フレームの安定性が高く、打ち負けない安心感がある。飛びすぎず、それでいて必要なパワーも確保できる実戦型ラケット。

⑤ Yonex VCORE 98(スピン系)

  • フェイス:98平方インチ

  • 重量:305g

  • バランス:315mm

  • フレーム厚:23/23/21mm

  • 系統:スピン系
    強烈なスピン性能を発揮するヨネックスの代表格。フェイスサイズが98インチとやや小さいため、VCORE 100より飛びは抑えめで、コントロール性とスピン量を重視したモデル。
    VCORE 100は広いスイートスポットで扱いやすく、パワー寄りの中級者にも適しているのに対し、VCORE 98は自分のスイングでボールを操りたい中上級者向けの性格が強い。

中厚ラケットにおすすめのストリングセッティング

最後に「中厚ラケットでもう少し飛びを抑えたい、スピンをかけたい、パワーを出したい。。」など細かい調整をしていきたい方にストリングのオススメセッティングを紹介します。

① パワー系(ポリ)

  • 例:ヨネックス ポリツアープロ、ルキシロン エレメント

  • テンション:48〜52ポンド

  • 特徴:アウトを抑えつつ安定したパワーを出せる
    👉 おすすめの人:厚ラケほどの楽さはいらないけど、安定したパワーショットでラリーを押したい人

② スピン系(ポリ)

  • 例:ヨネックス ポリツアーレブ、バボラ RPMブラスト

  • テンション:50〜54ポンド

  • 特徴:強烈なスピンでアウトを減らし、ラリーを安定させる
    👉 おすすめの人:スピン量を増やして相手を後ろに下げたい人、黄金スペックでアウトが増えて悩んでいる人

③ フィーリング系(ナイロン)

  • 例:テクニファイバー X-ONE、バボラ エクセル

  • テンション:50〜55ポンド

  • 特徴:柔らかい打感で肘や手首に優しく、タッチショットがしやすい
    👉 おすすめの人:快適な打感やボレーのタッチを重視する人、体への負担を減らしたい人

まとめ:中厚ラケットはどんな人におすすめ?

中厚ラケット(23〜24mm厚)は、飛びすぎを抑えつつ、十分なパワーも残してくれる黄金スペックと薄ラケの中間に位置する絶妙なバランス型です。以下のような方は一旦試打してみると以外にもハマるかもしれません。

  • 黄金スペックでアウトが多くなってしまう人

  • 薄ラケではパワー不足に感じる人

  • ラリーを安定させたい中級〜上級プレーヤー

  • ストローク・サーブ・ボレーと幅広く対応したいオールラウンダー

  • スピンをかけてラリーで優位に立ちたいが、飛びすぎは避けたい人

「飛びすぎず、でも非力すぎない」ちょうどいい安心感を求める人に、中厚ラケットは最適解と言えます。

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