黄金スペックラケットは飛びすぎる?その理由と対策を徹底解説

「黄金スペックラケット」とは、100平方インチのフェイス、300g前後の重量、バランス320mm前後、フレーム厚23〜26mm前後という構成を持つ“万能型”のラケットを指します。

ヨネックス・ウィルソン・バボラなど多くのメーカーが展開し、初心者から上級者まで幅広く支持されている人気のスペックです。

しかしパワーがある人が使うと「飛びすぎてコントロールできない」と感じる人も少なくありません。今回は、その理由と具体的な対策を徹底的に検証します。

なぜ「飛びすぎる」と言われるのか?

(1) 反発力が強い

フェイスが大きくフレームも厚めのため、スイートスポットを外してもボールがよく飛びます。

(2) ストリングパターンが粗い

16×19のパターンの中でも、特にスイートスポットのエリアが粗目に設定にされているため、スピンがかかる一方で、アウトしやすい傾向にあります。

(3) 脱力スイングでも飛ぶ

黄金スペックは「省エネ性能」が高いため、力を抜いても意図以上にボールが深く飛びがちです。

これらの要素が重なり、特に試合の緊張時や上級者の高速スイングでは「飛びすぎ」と感じられやすいようですね。

飛びすぎで困るシーン

飛びすぎて困るシーンとしてはレベル・プレースタイル別でみると以下のパターンが多いです。

  • 初中級者:力加減が難しく、ミスアウトが増える。スピンをかける技術不足でふかしてしまうことが多い。

  • 上級者:スイングスピードが速く、狙ったところより少しボールが浮く

  • フラットヒッター:余計に直線的に伸びすぎてしまい、コントロールが難しい

ボールに威力が出る反面、アウトボールは多くなりがち、上級者の場合はスピンをしっかりかけることで、パワーとコントロールを両立している方が多いです。

まずはストリング調整で解決

飛びすぎる悩みに対してラケットを変えることも一つの選択肢ですが、黄金スペックのメリットであるディフェンス面の飛びの良さを手放すのはもったいないし、黄金スペック独特の弾きの良さからくるフィーリングを変えるのは感覚が狂ってしまう可能性があります。

飛びすぎるからと言って、いきなりラケットを変えるのではなく、まずはストリング調整からするのをオススメします。

具体例
  • テンションを上げる(例:50ポンド→55ポンド)

  • 飛び抑え系ポリストリングを選ぶ(ルキシロン エレメント 、ヨネックス ポリツアープロなど)

  • スピン強化ストリングで飛びをコントロール(バボラ RPMラフ、ソリンコ ハイパーGなど多角形ポリ)

これだけで「飛びすぎ感」が解消されるケースは非常に多いです。

どうしても合わない場合は?POINT

まず、おすすめとしては、100インチフレーム厚が23mm前後の黄金スペックよりも若干飛びが抑えられて、パワーアシストもしっかり感じられるラケットがおすすめです。

それでも飛びすぎるという方は、98インチ/フレーム厚22m以下の薄ラケットに移行してみるのがいいでしょう。

  • メリット:安心して振れる、コントロール性が高い

  • デメリット:パワーアシストが減り、非力な人には不向き

心理的に「飛びすぎない安心感」が得られる点は大きなメリットと言えるでしょう。

 飛ばなさすぎへの注意

「飛びすぎ対策」に偏りすぎると、今度は球威がディフェンス時の飛びが落ちてしまう可能性もあります。
例えばテンションを上げすぎたり、飛ばないストリングを選びすぎると「相手コートに届かない」「ラリーで押し負ける」結果になりかねません。

その結果飛ばさないと力んで逆にコントロールが定まらないケースをよくあるため、脱力してスイングした際に適度な飛び・威力を感じることができるラケット選びが重要です。

飛びとコントロールのバランスを意識して調整することが重要です。

結論

黄金スペックラケットは、誰でも扱いやすい万能モデルである一方、飛びすぎる」と感じる人がいるのも事実です。

ポイント
  • 理由:反発力、粗めのストリングパターン、厚フレーム

  • 対策:まずはストリング調整から(テンション・スピン系ガットへの見直し)、フォームの見直し(力みすぎ、フラットで当たりすぎ)

  • 次の選択肢:それでも合わなければ薄ラケや重めモデルへ移行

結論として、黄金スペックの「飛びすぎ」は欠点ではなく、楽に威力のあるボールを打てるので、オフェンス・ディフェンス面両方で有利な場合が多いです。

自分のプレースタイルに合わせた調整次第で十分対応可能な場合が多いので、まずはストリングの調整やフォームの見直しから初めて見ましょう。

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