テニスをするとき、ラケットやストリングに注目が集まりがちですが、手のひらにダイレクトに接触する「グリップテープ」もパフォーマンスを大きく左右する重要なアイテムです。
汗で滑ったり、フィット感が合わなかったりすると、がしゃったり、面がぶれたりと本来の実力を発揮できません。
よく比較されるのが 「ドライグリップ」 と 「ウェットグリップ」どちらを選ぶのか。
どちらを選ぶかで、プレーの快適さや疲れやすさが大きく変わります。
この記事では、それぞれの特徴・メリットデメリット、プレースタイル別のおすすめ、さらに人気のグリップテープまで徹底解説していきます。
目次
ドライグリップとウェットグリップの基本的な違い
-
ドライグリップ
表面がさらさらしており、汗を吸収しても滑りにくい。夏場や汗をかきやすい人に向いている。 -
ウェットグリップ
表面がしっとりしていて、手に吸い付くようなフィット感がある。初心者やフィット感を重視する人に人気。
シンプルに言えば、ドライの感触は「さらさら」、ウェットは「しっとり」。
この違いが、プレーヤーの好みが分かれてくるポイントになってきます。

フィット感に優れているウェットグリップが主流で、ウェットだと滑るという人はドライグリップを使っている感じです感夏場だけは手汗が多いからドライグリップに、という人も多いですね。
メリット・デメリット比較
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ドライグリップ | ・汗に強く滑りにくい ・長時間でも安定感がある |
・粉っぽさが気になる場合あり ・耐久性はやや短め |
ウェットグリップ | ・手に吸い付くようなフィット感 ・初心者でも握りやすい |
・汗で滑りやすくなることも ・蒸れやすい傾向 |
疲れにくいグリップテープとは?
「疲れにくいグリップ」とは、単純に軽いとか柔らかいという意味ではなく、余計な力を入れずに自然に握れる状態を作れるグリップのことです。
その理由は以下の3つ:
-
握力の消耗を防ぐ
滑らないグリップを選べば、強く握り直す必要がなく省エネになる。 -
衝撃吸収で腕の負担を軽減
厚みやクッション性のあるグリップは振動を和らげ、肘や手首への負担を軽くする。 -
自分に合った太さで自然に握れる
テープの厚みや巻き方で調整でき、手に合ったサイズ感なら無理な力が不要。
つまり、「疲れにくい」とは、長時間プレーしても手や腕に余計なストレスがかからない状態を意味しています。
プレースタイル・環境別の選び方
-
汗をかきやすい人/夏場 → ドライグリップ
→ 吸汗性が高く、さらさら感が続くため汗で滑りにくい。 -
初心者/フィット感重視/冬場 → ウェットグリップ
→ しっとりと手に吸い付くので強く握らなくても安定。扱いやすく安心感がある。 -
コントロール・タッチショット派 → ウェットグリップ
→ 繊細な力加減や「ボールをつかむ感覚」を重視できる。フィーリングを出しやすい。 -
ラリー中心・ハードヒッター → ドライグリップ
→ 長時間の打ち合いや強打でも汗で滑らず、握力の消耗を抑えて安定したプレーを維持できる。
ドライグリップおすすめ3選
① Tourna Grip(トーナグリップ)
プロ愛用率が非常に高い、ドライグリップの代名詞。
真夏でもさらさら感が続き、汗をかいても滑らない安心感が魅力。唯一の弱点は耐久性が短めなことですが、その代わりに「ここぞの試合での信頼感」は圧倒的です。
② キモニー ネオドライ
日本の高温多湿環境に合わせて開発されたドライグリップ。
さらさら感が長持ちし、他のドライ系より耐久性が高いのが特徴。やや短めなので巻き方の工夫が必要ですが、「滑らない+長持ち」を両立させた数少ないモデルとして支持を集めています。
③ Babolat VS Original Dry
薄くてダイレクトな打感を得られるのが魅力。
ラケットの感触を指先で繊細に感じ取りたい上級者向け。コントロール重視のプレーヤーにおすすめです。
ウェットグリップおすすめ3選
① Yonex Super Grap(ヨネックス スーパーグラップ)
日本で最も普及しているウェットグリップ。
しっとり感と耐久性のバランスが良く、初心者から上級者まで幅広く使える万能タイプです。コスパの良さも魅力。
② Wilson Pro Overgrip V2(ウィルソン プロ オーバーグリップ)
プロ選手の使用率も高い人気モデル。
柔らかく手に吸い付くような握り心地で、長時間プレーでも疲れにくい。しっとり感が強いので、コントロール志向のプレーヤーにもおすすめ。
③ ボウブランド グリップ
しっとり感と高級感を兼ね備えたウェットグリップ。
柔らかさがあり、長時間プレーしても手が痛くなりにくい。やや価格は高めですが、「一度使うと他に戻れない」というリピーターが多いです。
まとめ
-
ドライはさらさら感と汗に強い安心感、耐久性は悪め
-
ウェットはしっとりしたフィット感と扱いやすさが魅力だが、汗で滑る。
-
プレースタイルや環境に合わせて使い分けるのがベスト

夏場や汗っかきの人はドライ、初心者やフィーリング重視の人はウェットを選んでおくと間違いないです。
1種類に固定せず、季節や試合のシチュエーションで使い分けると、より快適にテニスを楽しめます。
コメント